施術案内

古くから、婦人科疾患に対して多く処方されてきたのは、主に冷えの改善を目的としたものです。不妊症の場合、その最たる効果が子宮の血流量を増加させて、体を温めることで妊娠しやすい体内環境を作ることです。

最近は働く女性も増えていることから、ストレスにさらされています。毎日忙しく過ごしていると、神経が興奮し体が緊張するので血の巡りも悪くなります。そうなると、子宮への血流も悪くなります。そこで大切なのが、心身のストレスを取り除くことなのです。緊張が取れることで子宮への循環も良くなります。

不妊鍼灸を希望されるほとんどの患者様が肩こり、腰痛を訴えられます。肩や背中、腰は背中を走行する関節・筋肉になります。この一部分でもコリがあると血や水の流れが悪くなります。そのため、コリの先にある細胞に十分な酸素が行きにくくなります。体全体に酸素を送り届けるためにも、コリを取って緊張を和らげる必要があります。

骨盤の中にある妊娠に重要な子宮や卵巣は、上から内臓や腸、下には骨盤の骨があるため、上下から押しつぶされる場所にあります。そのため、血流が悪くなります。血流が悪くなると、必要な栄養が送られにくくなり、妊娠に悪影響を及ぼします。骨盤内を走る筋肉や神経、周囲の関節を動かすことで、子宮や卵巣への血流も改善され良質卵子、着床しやすい子宮内膜を作ることができます。

前屈み姿勢（猫背）により肺が圧迫されて、十分な酸素が取り入れられない方がふえています。特に毎日時間に追われて忙しく働いていると、交感神経の働きが亢進するので、呼吸が速く浅くなります。呼吸法を少し意識するだけで、子宮や卵巣に十分な酸素が供給されていきます。