造精機能障害

流行性耳下腺炎（おたふくかぜ）のウィルスにより精巣炎を起こしたことが原因になることがあります。精子を作る組織のダメージの程度により精液所見も様々です。

陰嚢の周りの血管が拡張して精巣の温度が上がり、造精機能が障害されている症状をいいます。この場合には、手術により約半数の例で精液所見の改善が認められます。

精巣が腹腔内やそけい部にとどまり、陰嚢内に降りてこない先天異常をいい、精子形成が強く阻害されます。

無精子症や重症の乏精子症の場合には染色体や遺伝子に問題があることがあり、採血をして染色体検査や遺伝子検査を行う場合もあります。

脳下垂体ホルモンであるＦＳＨ（卵胞刺激ホルモン）やＬＨ（黄体化ホルモン）が低いため、精子が作られない場合もあります。このようなケースには、ホルモン剤によって精液所見の改善が期待できます。